長友 佑都

最終更新: 2026/1/27

概要#

長友佑都は、愛媛県西条市出身のプロサッカー選手である。主にディフェンダーのサイドバックとしてプレーし、豊富な運動量と高い身体能力を武器に、攻守両面でチームに貢献する。日本代表としては、FIFAワールドカップに4大会連続で出場するなど、歴代最多出場記録を持つ一人として知られている [1]

歴史・背景#

幼少期から高校時代#

長友佑都は1986年9月12日に愛媛県西条市で生まれた。幼少期にサッカーを始め、西条市立西条北中学校を経て、福岡県の東福岡高等学校に進学した。高校時代は全国高校サッカー選手権大会に出場するなど、その才能の片鱗を見せていたが、全国的には無名の存在であった [2]

明治大学時代#

高校卒業後、長友は明治大学政治経済学部に入学し、体育会サッカー部に所属した。大学時代は当初、レギュラーに定着できず苦しんだが、地道な努力と持ち前のひたむきさで頭角を現した。特に、当時の監督であった神川明彦氏の下で、サイドバックとしての適性を見出され、その才能が開花したとされている [3]。大学3年次には、JFA・Jリーグ特別指定選手としてFC東京に登録され、大学在学中にプロの舞台を経験することになる。

プロキャリアの開始:FC東京#

2008年、長友は明治大学を卒業後、FC東京に正式加入した。ルーキーイヤーからリーグ戦で活躍し、その豊富な運動量とタフな守備、そして積極的な攻撃参加でチームに欠かせない存在となった。この活躍が評価され、同年には日本代表に初選出された [4]

主要な内容#

日本代表での活躍#

長友は、2008年5月24日のキリンカップ、コートジボワール戦で日本代表デビューを果たした [5]。以来、日本代表の主力サイドバックとして長年にわたり活躍。FIFAワールドカップには2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会の4大会連続で出場し、日本代表の歴代最多出場記録を持つ選手の一人である [1]。特に、そのタフなフィジカルと精神力は、代表チームの重要な要素として高く評価されてきた。

イタリアでの挑戦:チェゼーナ、インテル#

2010年7月、長友はイタリア・セリエAのACチェゼーナへ期限付き移籍し、初の海外挑戦を果たした。セリエAでの適応は早く、そのパフォーマンスは高く評価された。そして、2011年1月にはイタリアのビッグクラブであるインテル・ミラノへ移籍。インテルでは、UEFAチャンピオンズリーグやセリエAの舞台で世界のトップ選手と対峙し、その実力を証明した。インテルでは2011年から2018年までの約7年間プレーし、クラブの主力選手として公式戦200試合以上に出場した [6]

トルコ・フランスでのプレー#

インテルを退団後、長友は2018年1月にトルコのスュペル・リグに所属するガラタサライSKへ期限付き移籍し、同年7月には完全移籍。ガラタサライではリーグ優勝や国内カップ戦優勝を経験し、チームのタイトル獲得に貢献した [7]

2020年9月にはフランス・リーグ・アンのオリンピック・マルセイユへ移籍。マルセイユでもサイドバックとしてプレーし、UEFAチャンピオンズリーグにも出場した。

FC東京への復帰#

2021年9月、長友は古巣であるFC東京への完全移籍を発表し、11年ぶりにJリーグに復帰した [8]。復帰後もその経験と高いプロ意識でチームを牽引し、若手選手の模範となっている。

プレースタイルと評価#

長友の最大の特長は、その豊富な運動量高い身体能力である。90分間を通してサイドを上下動し、攻撃ではオーバーラップやクロスでチャンスを作り、守備では粘り強い対応で相手の攻撃を食い止める。また、その高いプロ意識とメンタルの強さも特筆すべき点であり、チームメイトや監督からの信頼も厚い [9]

戦術理解度も高く、複数のポジションをこなせるユーティリティ性も持ち合わせている。特に、インテルや日本代表では、守備的サイドバックから攻撃的サイドバック、時にはウイングバックやサイドハーフとして起用されることもあった。

関連事項#

チャリティ活動#

長友は、東日本大震災の復興支援をはじめとするチャリティ活動にも積極的に取り組んでいる。自身の財団を設立し、子どもたちのスポーツ支援や教育支援など、社会貢献活動にも力を入れている [10]

私生活#

2017年1月29日、女優の平愛梨と結婚。2018年には長男が誕生し、以降も複数の子を授かっている。家族との関係を大切にし、SNSなどでその様子を発信することもある [11]

著書#

自身の経験や考えを綴った著書も複数出版しており、アスリートとしての哲学やメンタリティについて語っている [12]

  • 『日本男児』 (2011年、幻冬舎)
  • 『体幹トレーニング20』 (2013年、ベストセラーズ)
  • 『長友佑都の食事革命』 (2014年、講談社)

脚注

  1. 日本サッカー協会「長友佑都」https://www.jfa.jp/national_team/samurai_blue/member/nagatomo_yuto.html
  2. サッカーダイジェストWeb「長友佑都の高校時代を振り返る」2020年10月15日。
  3. 明治大学体育会サッカー部OB会「神川明彦監督が語る長友佑都」2019年5月10日。
  4. FC東京公式サイト「長友佑都選手 2008シーズン新加入選手決定のお知らせ」2007年11月26日。
  5. JFA公式サイト「キリンカップサッカー2008 日本代表 vs コートジボワール代表」2008年5月24日。
  6. Inter.it「Yuto Nagatomo」https://www.inter.it/en/archive/player/yuto-nagatomo (英語)
  7. Galatasaray Spor Kulübü「Yuto Nagatomo」https://www.galatasaray.org/futbol/kadro/yuto-nagatomo/3295 (トルコ語)
  8. FC東京公式サイト「長友佑都選手 完全移籍加入のお知らせ」2021年9月12日。
  9. サッカーキング「長友佑都、その献身性とプロ意識」2022年11月20日。
  10. 長友佑都公式ウェブサイト「チャリティ活動」https://yutonagatomo.com/charity/
  11. スポーツニッポン「長友佑都、平愛梨と結婚」2017年1月30日。
  12. 幻冬舎「長友佑都 著書一覧」https://www.gentosha.jp/search/author/長友佑都

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